今日も僕は通販をしていた。

 

自主制作映画『ミルクキャンディーの夜明け
今回わが社が自信を持ってオススメする一品!
甘く切ないラブロマンスが貴方の心をときめかす事請け合い!
DVD全48巻&ポストカードをセットでなんと23万5千円!
ぜひこの機会にお買い求めください。

―あらすじ―
超凄腕占い師の美由紀は退屈な日々を過ごしていた。
「他人の運命を占っても全然面白くない」
かと言って占わないとお金がもらえない。
それでは大好きなハイパーヒーローグッズが買えない。
彼女は今日も退屈な日々を過ごしていた。
…するとそこへ現れた占い希望の男、ジェシー!
彼は自分を純粋な日本人だと言い張る。
しかし美由紀の水晶玉に映ったものは…………湯豆腐。
「この男を助けたい」
美由紀は初めて人のために生きてみようと思った。
しかしそんな美由紀とジェシーの前に立ちふさがる謎の組織…!
二人は一体どうなってしまうのか!
まぁ結局結ばれるんですけどね。
こうご期待!

 

オチまで書くなよ。
けれど結局買い物カゴへ。
今度真紅のくんくんDVDとすり替えといてやろう。
「しかし……やっぱいいなぁ通販」
通販は心が癒される。
今やこの家で僕の安らぎはこの時間のみだった。
「じゅんー!」
ああもう時間のようだ。
グッバイ僕の安らぎの時間。
そしてこんにちは地獄絵図。
「みてみて!このお話ヒナが書いたの〜♪」
そう言って雛苺が一冊のノートを差し出してきた。
どれどれ……。

『カラープリンターが刷れなくて』

何このタイトル。
読む前から嫌悪感を抱く本は初めてだよ。
早くも鬱になりつつ中を見てみる。

 

 

寿司会社に勤めている健太郎
健太郎は部長に頼まれてコピーをした

ガーピー

「あれおかしいな?コピー機が変だ」

バンバン叩いてみると壊れてしまいました

「しまった!これは大事だ」

健太郎はあせりました
どうしよう、どうしよう

「そうだ!コピー機を捨てちゃおう!」

健太郎はコピー機を引きずり会社の外へ出ました
階段がとても大変でした

「よし、コピー機をゴミ箱に捨てたぞ」

健太郎は会社へ戻ろうとしました。
すると

「私を捨てないで!」

声がしました

「え、まさか佐恵子か!」

声はコピー機の方からしました

「あ、違った。コピー機かぁ」

健太郎は少しホッとしました
しかし困った健太郎
喋るコピー機を生かしておいたら、部長に告げ口をされてしまうかも知れません

「悪く思うなー!」

健太郎はコピー機に殴りかかろうとしました
すると

「殴らないで!」

声がしました

「え、千津子?」

声はまたコピー機からでした

「な、何だまたお前かぁ」

健太郎は内心ホッとしました
やはりこのコピー機を放っておくわけにはいきません

「くらえー!」

健太郎はコピー機に飛び蹴りをくらわそうとしました
すると

「やめて!蹴らないで!」

声がしました

「うわ、真紀江か!?」

声はコピー機からしました。

「何だコピー機かぁ」

健太郎さデラ安心ばしたさね

「しかし素敵なコピー機だなぁ」

健太郎はコピー機が気に入ってしまいました

「よし、会社に持って帰ろう!」

こんなすごいコピー機なら、きっと部長も喜んでくれる
健太郎は笑顔でコピー機を持ち帰りました
階段が大変でした

「部長!すごいコピー機です」

健太郎はコピー機を差し出しました

「おお、何て神々しい!」

部長はとても喜びました
とても喜んで健太郎のほっぺをビンタしました

「世の中そんなに甘くない」

健太郎はコピー機と結婚しました。

おわり。

 

 

 

 

 

「どう?」
「出て行け

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